第7回 全日本自動車ショー 1960
昭和35年10月25日〜11月7日(晴海)
手が届きそうな小型車たちが増えてきた。
前年12月に新たに「道路交通法」が施行され、ショーの1か月前に道路運送車両法の規格の一部が改正。小型ガソリン車の排気量が1500ccから2000ccに引き上げられた。これらを受け、ショーの会場では「新道路法早わかり」の企画で来場者にPR。あわせて「新しい道路交通のあり方」の懸賞論文を募集するなどした。展示車で注目されたのは〝万人のためのクルマ〟とうたったトヨタの大衆車パブリカ。700ccで4人乗り、38万9000円の価格。俗に1000ドルカー(当時1ドル360円)とも呼ばれた。オースチンとの提携の成果というセドリックも誕生、R360クーペなどニューモデルも多く登場した。小型車に50万円台の車種が増えたのもこのショーであった。