これからのクルマは、社会などといろいろ繋がることで付加価値が生まれていきます。

トヨタ自動車株式会社が提案する付加価値のひとつめは、「協調型ＩＴＳ」による交通事故削減への貢献です。「協調型ＩＴＳはクルマと信号機につけるインフラとを通信で結ぶシステムです。右折時の対向車や横断歩道にクルマや歩行者がいないかをキャッチし、必要に応じて警告音を発します」と語るのは、同社IT・ITS企画部長山本昭雄さんです。

２つめの付加価値は、移動の自由。同社では、乗りたいときに気軽に乗れる、モビリティ・シェアリング「Ha:mo」の実証実験に取り組んでいます。「Ha:moはシニアをはじめ、いろいろな方々に快適な移動を提供する"ラスト・ワンマイル・モビリティ"の活用を促すための仕組みです。今後、さまざまな地域で大々的に実証実験を進めていく予定です」

協調型ITSはいち早く市場へ導入し世界に発信することで、さらなる進化が期待できます。また、Ha:moは都市への乗り入れ規制が多い欧州で、実用的な超小型モビリティのカーシェアリングとして展開する可能性もありそうです。

最後に、「トヨタ自動車はいい街、いい社会にクルマがつながり、そこに付加価値をつけることで社会づくりに貢献したいと考えています。スマートモビリティ社会は、我々にとって重要な位置づけであり、活躍が期待される舞台です」と、スマートモビリテシティ出展に対する思いを締めくくってくださいました。

【出展者インタビュー】トヨタ自動車株式会社