第44回 東京モーターショー 2015

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SMART MOBILITY CITY 2015
総合プロデューサーインタビュー

カテゴリー:オフィシャルインフォメーション

2015.06.01

SMART MOBILITY CITY 2015<br />総合プロデューサーインタビュー

今回は総合プロデューサーの古見さんにSMART MOBILITY CITYのテーマ、見どころについてお伺いしました。

――:SMART MOBILITY CITY 2015のテーマである「もっと自由に...」には、どんな狙いがあるのでしょうか?

古見:クルマには2つの大きな存在価値があります。ひとつは、「移動の自由を提供するもの」。もうひとつは、「20世紀最大の発明であり、パートナー」という存在です。「愛車」と呼ぶように、道具に「愛」という言葉を使うものは、そうはありませんよね。つまりクルマが人や社会を豊かに、そして喜びを与えてきたからでしょう。そんなクルマのイノベーションが今、自動車技術、ICT(情報通信技術)やエネルギー技術によってどんどん進み、それに伴い住宅や都市の交通も変わっていきます。

たとえば、今まではA地点からB地点へは単純な移動でしたが、ICTなどによりクルマに多様な情報が提供されれば、「B地点までの移動を楽しむ、また目的地で何を食べようか?予約は?」ともっと安心して移動の自由が広がります。当然、安全も高まり、上手に走ることでエコにもつながる。さらに今話題の自動運転が可能になれば、身体の具合が悪い方やお年寄りも健常者と同じように自由に移動できる。それも「自由」のひとつです。

――:その新しい「自由」を生み出す背景となっているのが、日本の高い技術ですね?

古見:そうです。日本はクルマも当然、最先端ですが、ICTも材料もモノ作りの技術も最先端。クルマと社会の新しい関係を、世界に先駆けて最初に提案できるのは日本じゃないのかなと思います。もともと、それがSMART MOBILITY CITYの発想です。ある意味、これが「東京モーターショー」の中に生まれたのは必然だったと言えますね。世界でも稀に見る自動車技術をはじめ最先端のICT技術などが集積した国で行われるモーターショーだからこそ、このような発想が生まれたわけです。したがって自動車メーカーだけではなく、ICT企業をはじめクルマを取り巻く多様な企業や団体の出展もいただき、明日を展望していく世界の中でもユニークで、唯一無二のプログラムだと考えています。

――:来場者には、どのような部分を注目してほしいですか?

古見:技術は見るだけでは、なかなか伝わりません。そこで、今回は「明日の街」をつくり、その街でクルマや街の明日を見て、体験して、感じていただきたい。SMART MOBILITY CITYは架空の街ですけれど、来場者が身をもって体験できるリアリティのある展示を目指しています。たとえば、実際のクルマに乗ることができます。そうした体験を通して、「自動運転とは何か?」「パーソナルモビリティはどのように進化するのか?」を理解することができます。さらには技術の背景や流れが見えるのも、この街の魅力ではないでしょうか。

――:過去とは違う 2015年版のSMART MOBILITY CITYの特徴はどのようなものでしょうか?

古見:東京はオリンピックが開催される 2020年に大きく変わります。水素化社会が垣間見えるでしょうし、自動運転が限定的に展開される計画もあるようです。それを考えると、2015年のSMART MOBILITY CITYの「明日の街」から、2020年の、またその先の街と暮らしとクルマの関係が見えてきます。もう手の届くリアリティのある形です。それを体験したお客様が、我々のこのような企画と展示で「世界を驚かせてやろう!」という思いを感じていただければ嬉しいですね。